- 2026年7月10日
2026年の手足口病。今年のウイルスの特徴と、おうちでできるケア
現在、大阪府内でも手足口病の大流行しており、クリニックにも「手足にポツポツができて…」と受診されるお子さんがとても増えています。特に1〜2歳くらいのお子さんを中心に広がっているようです。
「手足口病ってどんな病気?」「ご飯を食べたがらない時はどうすればいい?」など、今年の手足口病のポイントをまとめました。
今年のウイルスの特徴って?
手足口病は、その名の通り口の中、手のひら、足の裏などに水ぶくれ(水疱)ができるウイルス性の感染症です。
実は、手足口病の原因になるウイルスはいくつか種類があります。2026年の今年は「コクサッキーA6型」というウイルスが目立っているのが特徴です。
このタイプは、昔からある典型的な手足口病と比べて、発疹が少し大きめに出たり、おしりや太もも、ひじなど広範囲にブツブツが出やすいという特徴があります。見た目が派手に出ることもあるので驚かれるかもしれませんが、基本的には数日で自然に治っていくので安心してくださいね。熱がでることもあり、38~39度台で1〜3日程度で下がることがほとんどです。
診断と治療について
手足口病は発疹の様子や症状から診察室で診断ができます。
残念ながら「このお薬を飲めばウイルスをやっつけられる」という特効薬はありません。
そのため、治療は症状を和らげるためのお薬(対症療法)が中心になります。熱が高くてつらそうな時や、口の中が痛くて眠れない時などに使える解熱鎮痛剤などを処方します。
ホームケアの最重要ポイント:「水分」と「痛くないごはん」
手足口病で一番心配なのは、口の中の水ぶくれが痛くて、水分や食事がとれず「脱水」になってしまうことです。おうちでは、以下のポイントを意識してみてください。
- すっぱいもの・しょっぱいものはNG: トマト、オレンジジュース、塩気の強いものはしみて痛がります。
- 冷たくて、のどごしの良いものを: 少し冷ましたうどん、お豆腐、ゼリー、プリン、アイスクリームなどがおすすめです。
- 水分補給はこまめに: 麦茶や経口補水液などを、ひと口ずつこまめに飲ませてあげてください。
「栄養をとらせなきゃ!」と無理にご飯を食べさせる必要はありません。痛いときは「ゼリーと水分だけでも摂れれば花丸!」くらいの気持ちで見守ってあげてくださいね。
家族への感染を防ぐには?
手足口病のウイルスは、咳やくしゃみ(飛沫感染)だけでなく、便の中にも長く排出されます(接触感染)。
- タオルは絶対に分ける: 兄弟姉妹で同じ手拭きタオルを使うのは避けましょう。
- おむつ替えの後は念入りな手洗いを: 症状がおさまった後も、3〜4週間ほどはウンチの中にウイルスがいます。 おむつを替えた後は、お父さん・お母さんもしっかり石鹸で手を洗いましょう。
登園・登校はいつからできる?
手足口病は、インフルエンザのように「発症してから〇日休まなければいけない」という法的な出席停止の決まりはありません。
登園・登校の目安は、「熱が下がっていて、いつも通りご飯が食べられて、元気に遊べること」です。
発疹が残っていても、全身の元気があって食事がとれていれば登園可能なことがほとんどです。ただし、園によって独自のルールを設けている場合もあるので、念のため通われている園にも確認してみてくださいね。
手足口病は見た目が痛々しく、機嫌も悪くなりやすいので、看病するご家族も本当に大変だと思います。
「水分が全然とれていなくておしっこが出ない」「ぐったりしていて様子がおかしい」など、不安なことがあれば一人で悩まず、いつでもクリニックにご相談ください。一緒に乗り切っていきましょう!